新規製剤 自己拡散型浮遊粒剤(FG)の紹介
これまでフロアブル剤の水口施用やジャンボ剤の大区画圃場畦畔散布など省力化技術の紹介を行ってまいりましたが、その活動を通じ、現場の声をいただいて試行錯誤する中で、より使い勝手の良さを目指した製剤の開発を行ってまいりました。その結果、自己拡散型浮遊粒剤「FG剤」を創製することができました。この度、2020年3月より販売を開始いたしましたので、この新規製剤「FG剤」の特徴を5回に分けて紹介したいと思います。
(1)形状と水中での浮遊・崩壊・拡散特性(2020年4月発行)
FG剤はFloating(浮遊) Granule(粒)の頭文字からとって命名したもので、水面に浮きながら自己拡散していく粒状の除草剤です。拡散性に優れるため、畦畔からの散布だけで処理が完了する省力的な製剤です。
FG剤の基本情報は下記PDFファイルをご覧ください。
(2)風上畦畔散布と有効成分の拡散(2020年4月発行)
FG剤の優れた拡散性を最大限に活かす処理法として、自己拡散力+風の力を利用した、風上畦畔散布を編み出しました。水溶性パックに個装されたジャンボ剤と異なり、ある程度まとまった量を一度に処理することにより、より時短が図れる処理法です。
FG剤の可能性は下記PDFファイルをご覧ください。
(3)風上畦畔散布を上手に行うコツ(2020年4月発行)
第2弾で紹介した風上畦畔散布は、風の流れを読むのが重要です。また、拡散を妨げる水面の浮遊物は厳禁です。上手に拡散させるコツや避けるとこをまとめました。
詳しくは下記PDFファイルをご覧ください。
(4)FG剤のドローン散布と登録剤(2020年4月発行)
FG剤は粒状の製剤のためドローンでの散布も可能で、優れた拡散性はドローン散布においても大きなメリットを持ちます。畦畔散布同様、不均一な散布でも圃場全体に拡がります。シャッター開度全開で、圃場の中央部付近に必要量を撒ききってしまえばよいため(一部機種を除く)、ドローン散布においても時短が図れます。
詳しくはこちらのPDFファイルをご覧ください。
(5)FG剤散布の留意点,特に水管理(2020年5月発行)
FG剤が圃場全体に均一に拡散するには、水の存在が欠かせません。田面露出を避けるため、たっぷりと水深を確保し、水尻や畦畔からの漏水がないようにチェックをお願いいたします。FG剤に関わらず、除草剤の効果を発揮させるために必要な事項です。
是非こちらのPDFファイルをご一読ください。