4つの特長

1

幅広い雑草に効く

1成分でヒエだけではなく、広葉、カヤツリグサ科を始め、ALS阻害剤抵抗性(SU抵抗性)雑草に至るまで幅広い雑草に優れた効果を示します!

ピラクロニルが有効な主要雑草

ノビエ・コナギ・ミズアオイ・アゼナ・クサネム・ホタルイ・ヘラオモダカ・ウリカワ・オモダカ・クログワイ・コウキヤガラ・藻類

ALS阻害剤抵抗性(SU抵抗性)雑草と難防除雑草への効果

コナギに対する除草活性

葉齢別効果試験
1999年八洲化学工業社内試験の棒グラフ
処理時期 発生前〜コナギ2葉期
薬剤・薬量 ピラクロニル20gai/10a
調査 処理28日後に除草効果を観察調査した
評価基準 0=効果なし〜10=完全に枯殺
1999年八洲化学工業社内試験(湛水ポット、無漏水条件)
残効試験
1999年八洲化学工業社内試験の折れ線グラフ
播種時期 薬剤処理後、14,21,28,35,42日にコナギ種子を播種
薬剤・薬量 ピラクロニル 20gai/10a、10gai/10a、5gai/10a
調査 播種42日後に除草効果を観察調査した
評価基準 0=効果なし〜10=完全に枯殺
1999年八洲化学工業社内試験(湛水ポット、無漏水条件)

コナギに対し、標準量(20gai/10a)で2葉期まで枯殺し、
残効性は1/4の薬量でも40日以上と極めて長い。

ALS阻害剤抵抗性(SU抵抗性)ミズアオイに対する除草活性

1/4薬量をミズアオイ発生前に処理

無処理35日後。試験用ポットにミズアオイが発生している。

無処理

処理時期 発生前
薬剤・薬量 ピラクロニル 5gai/10a
2001年八洲化学工業社内試験(湛水ポット、無漏水条件)
処理35日後。試験用ポットにミズアオイがまったく見えない。

ピラクロニル1/4薬量を処理

ALS阻害剤抵抗性(SU抵抗性)ミズアオイに対して、1/4薬量で効果を示した。
難防除雑草であるALS阻害剤抵抗性(SU抵抗性)ミズアオイに対して効果が高い!

ALS阻害剤抵抗性(SU抵抗性)アゼナに対する除草活性

1/4薬量をアゼナに雑草発生前〜発生始期に処理

無処理35日後の写真

無処理

処理時期 発生前〜発生始
薬剤・薬量 ピラクロニル 5gai/10a
調査 処理35日後
2001年八洲化学工業社内試験(湛水ポット、無漏水条件)
ピラクロニル処理35日後の写真

ピラクロニル1/4薬量を処理

ALS阻害剤抵抗性(SU抵抗性)アゼナに対して、1/4薬量で効果を示した。

ホタルイに対する除草活性

葉齢別効果試験
縦棒グラフ
場所 植調研究所 圃場温室
規模 0.03㎡
減水深 1cm/日以下
処理時期 発生前〜2葉期
薬剤・薬量 ピラクロニル 20gai/10a
調査 処理20日後に除草効果を観察調査した
評価基準 0=効果なし〜10=完全に枯殺
2001年植調研究所(抜粋)

1葉期までのホタルイに対し、
特に高い効果を示した。

発生深度別効果試験
縦棒グラフ
播種方法 0、1、3cmにホタルイの種子を埋込
薬剤・薬量 ピラクロニル20gai/10a、A剤40gai/10a
処理時期 発生前(種子埋込当日)
調査 処理40日後に除草効果を観察調査した
評価基準 0効果なし~10完全に枯殺
2001年八洲化学工業社内試験(湛水ポット、無漏水条件)

ホタルイに対して、 発生深度による
効果への影響は少ない。
種子が深くに埋まっている場合でも効果がある!

2

効果発現が速い

素早く効く 作用機構

ピラクロニルは、筑波大学との共同研究の結果、プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ活性阻害(PPO阻害)と考えられます。(除草剤分類:14)

プロトポルフィリノーゲンⅨ オキシダーゼ活性阻害 (PPO阻害)のしくみ

植物の生育が通常の場合/ピラクロニルを使用した場合
作用①:クロロフィル(葉緑素)が生成されない

葉緑体内でクロロフィル(葉緑素)を生成する過程で働く酸化酵素のプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)の活性をピラクロニルは阻害する。

作用②:活性酸素が発生し、細胞を破壊

PPOの働きが阻害されると基質であるプロトポルフィリノーゲンIX が葉緑体に蓄積し、細胞質にあふれだし、あふれでたプロトポルフィリノーゲンIXは細胞質で自動酸化を受けプロトポルフィリンIX となって細胞内に蓄積する。プロトポルフィリンIX は光と反応し、活性酸素を生成。活性酸素により生体膜の過酸化損傷がおこり、植物体は枯殺に至る。

2つの作用で速効的に雑草を枯らす!

効果発現速度

ノビエ

処理日〜14日後まで撮影

タイヌビエにピラクロニルを処理。定点観測した動画。
無処理のタイヌビエを定点観測した動画。

コナギ

処理日〜14日後まで撮影

コナギにピラクロニルを処理。定点観測した動画。
無処理のコナギを定点観測した動画。

コウキヤガラ

処理日〜14日後まで撮影

コウキヤガラにピラクロニルを処理。定点観測した動画。
無処理のコウキヤガラを定点観測した動画。

各草種とも処理数日後から枯れ症状が見え始め、速効的に効果を示した。

3

気温変動に強い

除草効果に及ぼす気温の影響

気温別のノビエに対する除草活性

棒グラフ
処理時期 ノビエ2.5葉期処理
薬剤・薬量 ピラクロニル 20gai/10a
対照剤 500mL/10a相当量
気温条件 ピラクロニル 低温:8-16℃、中温:16-24℃、高温:24-32℃
対照剤 低温:11-18℃、中温:18-25℃、高温:25-32℃
調査時期 ピラクロニル 処理28日後調査
対照剤 処理31日後調査
2000年 八洲化学工業(株)社内試験 (温度勾配恒温器内 湛水ポット、無漏水条件下)

ピラクロニルは気温に関係なく高い効果を示した。
効果に及ぼす気温の影響は少ない。

4

水稲への安全性が高い

ピラクロニル単剤(ピラクロン1キロ粒剤、フロアブル)の水稲への安全性

水稲への安全性を示す棒グラフ。

2003年から2007年 日植調委託試験より

※極微、微と判定された事例の多くは「葉鞘褐変」であった。回復は速やかで、収量などへの影響はなかった。

社内試験における稲の写真。
葉鞘部分に褐変の症状が見られる場合がある。

14日後。
褐変は回復しており、分げつの抑制や草丈の抑制もなく、生育への影響はない。

葉鞘褐変の症状が見られる場合があるが、速やかに回復し生育への影響はほどんどない。