草種名:ノビエ
イネ科ヒエ属
最も代表的な水田雑草のひとつで、発生量が多く稲に最も被害を与える。タイヌビエ、イヌビエなどの総称で、タイヌビエが最も多い。植代後1週間位に発生し、分げつして株になる。成長すると稲より高くなる。7~9月に穂をつけ、多数の種子ができる。稲に似ているがノビエには葉耳、葉舌がないので区別できる。
草種名:ホタルイ
カヤツリグサ科
水田難防除雑草で、田んぼでよく見かけるのはイヌホタルイ。水田では主に種子から発生。種子の寿命は10年以上あるといわれ、防除には根気が必要。
種子からは線形の葉が数枚抽出した後、茎が出て高さ20〜80cmまで成長する。7〜8月、広卵形で緑褐色の小穂がかたまってつく。
草種名:コナギ
ミズアオイ科
最も代表的な水田広葉雑草で強害草のひとつ。幼苗期ではホタルイに、幼植物ではウリカワ、ヘラオモダカ、オモダカに似るが、やがて広披針形、続いて特徴的なハート形の葉が出る。葉柄基部に青紫色の花をつけ、房状の穂をつくる。
草種名:オモダカ
オモダカ科
水田難防除雑草。主に塊茎から発生する。幼植物はコナギに似る。成植物では30〜60cmの葉柄があり、葉は矢じり形。3個ずつ白色の花をつける。秋には根の先に多数の塊茎を形成、次年度の発生源となる。SU剤抵抗性個体群が拡大している。
草種名:クログワイ
カヤツリグサ科ハリイ属
代表的な水田難防除雑草。塊茎から発生。茎は地際で分げつし、高さ40〜70cm。中空で、指でしごくと音がする。8〜9月、茎の先に小穂をつける。夏〜秋に地下茎の先に多数の塊茎をつくり、次年度の発生源となる。
草種名:イボクサ
ツユクサ科イボクサ属
茎は円柱状で地面を這い、節から根を出して斜めに立ち上がる。葉は披針形で先はとがり、基部は葉鞘で茎を包む。葉腋から枝を伸ばし、淡紅紫色の花をつける。代かきによる切断茎が再生し繁茂すると収穫時にコンバインにからみつき問題となる。
草種名:アシカキ
イネ科サヤヌカグサ属
帰化植物。畦・水路・水田に生育する。茎の節から根を出して地面を横に這い、畦から水田にも侵入し数mに及ぶ。また、畦の刈り払いによって切断された茎が水田内で再生し、問題となる。茎葉はざらついている。9〜10月に出穂する。
草種名:クサネム
マメ科クサネム属
荒地・畦・水田に生育する。発芽した幼植物が田水面を浮遊し、露出した田面に着いて成長し問題となる。茎は直立し、高さ50〜120cm。葉は偶数羽状複葉で柔かく、小葉は20〜30対。黄色の花がつき、さや状の果実をつける。種子が玄米に混入して等級を落とす。
草種名:コウキヤガラ
カヤツリグサ科
湿地・水辺で生育。繁殖力が旺盛で、近年水田の難防除雑草となっている。塊茎から発生し、茎は三角柱状で単生。親株から地下茎を伸ばし、次々と塊茎をつくって芽を出し、増殖する。葉は線形。卵状の小穂が頭状につく。