• 殺菌剤

タフブロックSP

関連資料

基本情報

種類名 タラロマイセス フラバス水和剤
有効成分 タラロマイセス フラバス SAY-Y-94-01株胞子 3×10⁸CFU/g
RACコード
(作用機構分類)
殺菌剤分類 BM2
登録番号 第23054号 (エス・ディー・エス バイオテック登録)
毒性 普通物*
有効年限 3年
包装 1kg、10kg
WCSマニュアル
掲載状況
掲載あり

WCSマニュアルとは㈳日本草地畜産種子協会編「稲発酵粗飼料生産・給与技術マニュアル」を指します。

特長

  • 本剤は、栃木県農業試験場がいちご圃場から分離した有用糸状菌(タラロマイセス フラバス)を有効成分とする微生物農薬です。
  • 稲のばか苗病、いもち病、苗立枯細菌病、もみ枯細菌病、苗立枯病(リゾープス菌、トリコデルマ菌、フザリウム菌)に高い予防効果を示します。
  • 本剤の有用糸状菌がもみ表面に付着、増殖し、病原菌の増殖・侵入を防ぎます。
  • 稲をはじめ、作物に対する寄生性、病原性がなく、苗の生育に悪い影響を与えません。
  • 育苗時に低温などに遭遇しても効果の変動が生じにくく、苗の生育に対しても悪い影響を与えません。
  • 薬剤耐性菌に対しても同様の予防効果があります。
  • 温湯消毒法との組み合わせにより、安定した防除効果が期待できます。
  • 常温での保管が可能です。
  • 人畜に対する高い安全性はもとより、鳥類、昆虫、水生生物、植物、土壌微生物などに対して影響が認められておらず、環境にやさしい微生物農薬です。
  • きのこ類(しいたけ、エリンギなど)に対する影響は認められていません。
  • 適用内容と使用法
  • 使用にあたって
作物名 適用病害虫名 希釈倍数 使用液量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 タラロマイセス フラバスを含む農薬の総使用回数
いもち病 7.5倍 乾燥種籾1kg当り30ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
ばか苗病 7.5倍 乾燥種籾1kg当り30ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
苗立枯細菌病 7.5倍 乾燥種籾1kg当り30ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
もみ枯細菌病 7.5倍 乾燥種籾1kg当り30ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
苗立枯病(リゾープス菌) 7.5倍 乾燥種籾1kg当り30ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
苗立枯病(トリコデルマ菌) 7.5倍 乾燥種籾1kg当り30ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
苗立枯病(フザリウム菌) 7.5倍 乾燥種籾1kg当り30ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
いもち病 4倍 乾燥種籾1kg当り20ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
ばか苗病 4倍 乾燥種籾1kg当り20ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
苗立枯細菌病 4倍 乾燥種籾1kg当り20ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
もみ枯細菌病 4倍 乾燥種籾1kg当り20ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
苗立枯病(リゾープス菌) 4倍 乾燥種籾1kg当り20ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
苗立枯病(トリコデルマ菌) 4倍 乾燥種籾1kg当り20ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
苗立枯病(フザリウム菌) 4倍 乾燥種籾1kg当り20ml 浸種前 種子吹き付け処理(種子消毒機使用)又は種子塗沫処理
いもち病 50倍 浸種前 10~60分間種子浸漬
ばか苗病 50倍 浸種前 10~60分間種子浸漬
苗立枯細菌病 50倍 浸種前 10~60分間種子浸漬
もみ枯細菌病 50倍 浸種前 10~60分間種子浸漬
苗立枯病(リゾープス菌) 50倍 浸種前 10~60分間種子浸漬
苗立枯病(トリコデルマ菌) 50倍 浸種前 10~60分間種子浸漬
苗立枯病(フザリウム菌) 50倍 浸種前 10~60分間種子浸漬

使用上の注意

  • 本剤の有効成分は生菌ですので、薬液調製後はできるだけ速やかに使用してください。また、開封後は密封して保管し、できるだけ早く使いきってください。
  • 種子消毒は浸種前に行い、処理後は水洗いせずに浸種してください。
  • 種子浸漬の場合、種籾と処理薬液の容量比は1:1以上とし、種籾は目の粗い網袋などを用い、薬液処理時によくゆすってください。
  • 本剤は他剤と混用すると十分に効果が発揮されない場合があるので注意してください。
  • 吹き付け処理の場合は種子消毒機を使用し、種籾に均一に付着させて乾燥してください。また、塗沫処理の場合は適当な容器内で種籾を攪拌しながら、薬液を滴下するなどして種籾に均一に付着させてください。
  • 処理した種子は、その旨を明示し、食品などとは区別して保管し、食用、動物用飼料として用いないでください。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。

安全使用上の注意

  • 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けてください。
  • 使用の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用してください。作業後は直ちに身体を洗い流し、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  • かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触をさけてください。
  • 夏期高温時の使用をさけてください。

貯蔵上の注意

  • 密封し、直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に保管してください。
  • 適用内容と使用法
  • 使用にあたって

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