- 殺菌剤
ジーファイン®水和剤
関連資料
基本情報
種類名 | 炭酸水素ナトリウム・銅水和剤 |
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有効成分 | 炭酸水素ナトリウム 46.0%/無水硫酸銅 30.0%(銅として 12.0%) |
RACコード (作用機構分類) |
殺菌剤分類 NC、M1 |
登録番号 | 第18534号 |
毒性 | 普通物* |
有効年限 | 4年 |
包装 | 500g×20 |
特長
- うどんこ病に優れた予防・治療効果があります。
- レタスの軟腐病や腐敗病、パセリの軟腐病など防除困難な細菌性病害に予防散布で安定した効果があります。
- 「植物保健薬」として、殺菌作用ばかりでなく、作物の栄養にもなる画期的な薬剤です。
- 特異な作用機構から耐性がつきにくいと考えられます。また、EBI剤耐性菌にも効果があります。
- 収穫前日まで使用できるので、毎日収穫する果菜類の殺菌剤として使いやすい剤です。
- ミツバチに対する安全性が高く、訪花活動への影響は認められておりません。
- 本剤の有効成分である炭酸水素ナトリウム、無水硫酸銅は食品添加物にも認可されており、有機農産物の日本農林規格に適合した薬剤です。
- 適用内容と使用法
- 使用にあたって
作物名で絞り込み
本資料の記載内容は2024年7月25日現在の登録内容に基づいています。
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | 炭酸水素ナトリウムを含む農薬の総使用回数 | 銅を含む農薬の総使用回数 |
野菜類(なすを除く) |
白さび病 | 1000倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
野菜類(なすを除く) | うどんこ病 | 750~1000倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
野菜類(なすを除く) | 軟腐病 | 1000倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
きゅうり | 斑点細菌病 | 750~1500倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
きゅうり | 灰色かび病 | 1000倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
トマト | 疫病 | 800倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
トマト | 葉かび病 | 800倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
トマト | すすかび病 | 800倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
ミニトマト | 疫病 | 800倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
ミニトマト | 葉かび病 | 800倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
ミニトマト | すすかび病 | 800倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
なす | うどんこ病 | 1000~2000倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
なす | 黒枯病 | 1000倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
レタス | 腐敗病 | 1000倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
非結球レタス | 腐敗病 | 1000倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
ばれいしょ | 疫病 | 1000倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
さといも | 疫病 | 1000倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
かんしょ | 基腐病 | 1000倍 | 200~300L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
こんにゃく | 葉枯病 | 500倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
ごま | うどんこ病 | 1000倍 | 100~300L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
ごま | 斑点細菌病 | 1000倍 | 100~300L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
せんぶり | さび病 | 1000倍 | 150~500L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
かんきつ | かいよう病 | 750~1500倍 | 200~700L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
西洋なし | 輪紋病 | 500倍 | 200~700L/10a | 収穫前日まで | – | 散布 | – | – |
使用上の注意
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
- 本剤は水中に沈みにくく、また少量の水で希釈すると発泡しますので、必ず所定量の水に本剤を少量ずつ撹拌しながら加え、均一に分散させて散布液を調製してください。(発生する泡は炭酸ガスなので特に危険はありません)
- 病害の発生初期から予防的に散布してください。なお、多発生の場合は効果が劣ることがあるので、所定範囲の高濃度で使用してください。
- 本剤は病原菌と接触することにより優れた効果を発揮しますので、十分な量をていねいに散布してください。
- うどんこ病の密度が高い時は、7~10日を目安に定期散布を心がけてください。
- 細菌性病害の防除は予防的に散布してください。
- 非結球レタスに使用する場合、収穫葉展開以降の散布は汚れを生じることがあるので注意してください。
- パセリに使用する場合、生育が緩慢な時期には、汚れを生じることがあるので注意してください。
- 散布量は、対象作物の生育段階、栽培形態および散布方法に合わせて調節してください。
- 本剤の使用に当っては使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
- 適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合には、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
混用・薬害
- きゅうり、すいか、メロンに使用する場合、薬害が生じるおそれがあるので、幼苗期の散布はさけて中期以降に散布してください。
- きゅうり、すいか、メロンに使用する場合、高温時、極端な低温時および湿潤状態が長時間続く場合の散布は、薬害の症状が激しくなることがあるのでさけてください。
- きゅうり、すいか、メロンに使用する場合、連続散布は葉の周辺が黄化したり、硬化することがあるので、過度の連用をさけてください。
- ジチオカーバメート系殺菌剤との混用、近接散布は効果・薬害の点で問題があるのでさけてください。
- レタスに使用する場合、高温時や結球開始以降の薬害が発生しやすい時期の散布では、炭酸カルシウム水和剤を加用してください。
- チンゲンサイに使用する場合、収穫葉展開以降の散布は薬害を生じるので使用をさけてください。
- かんきつに使用する場合、薬害(スターメラノーズ)軽減のため炭酸カルシウム水和剤を加用してください。特に果実着生期の散布では厳守してください。
- かぶ、非結球あぶらな科葉菜類に使用する場合、薬害を生じるおそれがあるので注意してください。
- さといもに使用する場合、葉の褐変、葉先の枯れなどの薬害が生じるおそれがあるので注意してください。
- 西洋なしに使用する場合、薬害軽減のため炭酸カルシウム剤(クレフノンなど)を加用(80倍)してください。
水産動植物への注意
- 水産動植物(魚類、甲殻類、藻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具および容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
安全使用上の注意
- 誤飲、誤食などのないように注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当てを受けさせてください。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当てを受けてください。
- 本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けてください。
- 散布液調製時および散布の際は保護メガネ、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。また散布液を吸い込んだり浴びたりしないよう注意し、作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに洗眼してください。
貯蔵上の注意
- 密封し、直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に保管してください。
- 吸湿しやすいので開封後長期間の保存はさけてください。
- 適用内容と使用法
- 使用にあたって