ピラクロニルの導入、開発から今日の普及に至るまでの軌跡(2016年1月発行)
前号まで、ピラクロニルのトピックスを発信してまいりましたが、改めてピラクロニルの開発から普及に至る軌跡をご紹介したいと思います。
ピラクロニルはドイツのヘキストシェーリングアグレボ社(現バイエルクロップサイエンス社)によって発見され、日本国内でも開発が検討されておりました。当時の八洲化学(現 協友アグリ)の開発担当がピラクロニルの幅広い殺草スペクトラムに目を付け、バイエルクロップサイエンス社との粘り強い交渉の末、譲渡を受けました。
普及活動を進める中で、本剤は水稲への安全性が高く省力技術である田植同時処理が可能、速い効果完成、幅広い殺草スペクトラム、特に当時問題となったオモダカ・ホタルイ・コナギ・アゼナ等のSU抵抗性雑草などに有効であること等の特性が次々と明らかになり(対策剤)現場のニーズが高まりましたこの中で、時の話題に合った推進が功を奏し、普及面積NO.1に登りつめることができました。