来年の雑草対策は水稲刈取跡から!クロレートSのススメ!
今年は10月以降も暑い日々が続いておりましたが、ようやく秋らしい落ち着きが見え、まもなくコメの収穫も終わりを迎えそうなこの頃です。
例年の水稲作では、今さら申し上げるまでもなく雑草対策が大きな課題であり、多くの生産者様は代かき後や田植え後の除草剤散布で対策されているかと思いますが、実はコメの収穫後からも翌年の雑草発生を減らす方法があります。たとえば当社取扱の除草剤「クロレートS」は、水稲刈取跡に散布すると、残った雑草を枯らしつつ、新たな雑草発生を抑え、翌年のトータル発生量を減らすことが期待できます。
コメ収穫後の除草剤散布はひと手間ですが、翌年の除草作業軽減に役立ちますので、特に雑草発生量の多い水田がある場合は大変お勧めの除草方法です。
今回はそんなクロレートSの水稲刈取跡での使用についてお客様からいただく機会の多いご質問を紹介いたします。現在使用されている方も、今後使用をお考えの方も是非、ご一読ください。
Q | コメ収穫後という遅い時期に散布しても、翌年の雑草発生を減らせる仕組みは? |
A | コメ収穫期まで残った雑草の中には、秋冬季も生長を続け翌年の発生源である種子や塊茎(イモ)を生産するものがあります。このような雑草に対し、クロレートSを適切な時期に散布できれば、翌年の発生減につながります。 |
Q | どんな雑草に効くの? |
A | 水稲刈跡場面では、一年生雑草全般とアシカキやキシュウスズメノヒエ等の多年生イネ科雑草、オモダカに効果が確認されています。また、刈跡に発生していた場合、イボクサ等の特殊雑草への効果も期待できます。 |
Q | 収穫後いつ頃散布するのが効果的か? |
A | 秋冬期に雑草が種を作るのを防ぐ、稲のヒコバエ(再生茎)を枯らすのが目的の場合は雑草生育状況に応じた散布となりますが、降雪前(遅くとも年内)に散布を終えてください。オモダカを対象とする場合は収穫後速やかな散布(9~10月の収穫で10日以内)をお願いします。 |
Q | 水稲刈跡には稲ワラが残っているが、上から散布しても効果に問題無いのか? |
A | 刈り取られた稲ワラが刈跡に散乱している状態であれば上から散布しても問題ありませんが、ワラが山積みになっているような場所では、本剤がワラの下の土壌までしっかりと届かなくなり、効果が弱まるのでご注意ください。 |
Q | 水田に水が溜まった状態で散布しても問題無いか? |
A | 必ず十分落水してから散布してください。本剤の有効成分は水の影響で下方へ移動しやすく、また水中での分解も早いため、水が溜まった状態で散布すると除草効果が不十分になる恐れがあります。 |
Q | 収穫後に耕起する場合、クロレートS散布前と後、どちらが良いのか? |
A | 散布後20日以内の耕起は除草効果に影響が出る可能性があるため、散布後に耕起する場合は少なくとも20日は空けてください。散布前の耕起は特に問題ありません。 |
Q | 石灰等のアルカリ性資材を水田に入れる場合、クロレートSとの散布間隔は何日空ければ良いか? |
A | なるべく10日程度の散布間隔を空けてください。アルカリ性資材との近接散布は、クロレートSの除草効果に影響を及ぼす可能性があります。 |
コメ収穫後の秋冬期でも雑草は続々と生長して種や塊茎を残します。
昨今は暖冬傾向が続くことから、寒い地域でも決して油断はできません。
今回はクロレートSを使った収穫後から始める翌年の雑草対策についてご紹介しました。
(クロレートSの登録内容詳細はこちらをご確認ください)
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