• 現場だより

中山間地 ドローンの自動航行でオイカゼZ250FGを散布

近年、農業の分野でも様々なシーンで技術の革新が進んでいますが、その中でも注目なのがドローンを使った農薬散布です。

協友アグリでは高低差の多い中山間地での、ドローンの自動航行による農薬散布について、全農長野県本部と、株式会社セキドにご協力を頂き、実証試験を行いました。

今回の散布は、中山間地にある小中規模な圃場に散布を行うというもので、使用する薬剤は「オイカゼZ250FG」。

畦畔からラフに散布するだけで薬剤が自己拡散してくれる省力製剤と言えど、斜面を登って一枚一枚に散布するのは大変な作業のため、この労力をドローンに肩代わりできるかがポイントになります。

中山間地の地形のため、頂上までは車で入ることが難しく、ドローンは麓から飛び立ちます。

航行ルートや散布箇所は事前にセンシングを行って登録済みですので、当日は最終チェックを行い、薬剤を積み込むだけでセット完了。

ただ、今回は試験なので設定どおり散布されているか目視の確認が必須。
そのためにはチェック班が散布圃場まで斜面を登りますが、これがちょっとした山登り状態。
やはり散布桶を担いで登るのは大変な労力になると改めて実感しました。

そしていよいよドローンでの自動航行による散布開始。

1つ目の圃場は約3aと、小さく長細いものでしたが、麓から飛び立ったドローンは正確に圃場の中央にやってきて、散布を開始します。

  • 麓から飛び立ったドローンが・・・

  • 最初の散布位置に到着!

  • 9圃場、全て散布!

1箇所の散布が終わると、次の箇所へ移動して散布。
9圃場全てを散布をすることができ、かかった時間は約5分。
驚くほど短時間で散布は完了しました。

  • 問題なく散布できているか確認

  • FG剤がしっかり拡散

  • 本日の散布の情報を共有

今回のような広さの圃場の場合、FG剤の「ラフに撒いても自己拡散してくれる」とう特性を生かすと、圃場の中央をまっすぐ走るだけの散布でも可能になるので、ドリフトの心配も減りますし、ドローン航行のセッティングも非常に楽になるといえます。

以前、取材させて頂いた平地での自動航行の散布はもちろん、今回のような特に人に負担のかかりやすい中山間地での利用が今後実現すれば、生産者の皆さまの負担軽減に大きく役立つと感じました。
そして弊社のFG剤がその実現に貢献できると感じ、今後もチャレンジし続けたいと改めて想いを強くした1日でした。