長野県でコナガコン-プラスの現地検討会
自然ゆたかで、キャベツやレタスなどを中心とした高原野菜の栽培が盛んな軽井沢。
そんな軽井沢では今、みどりの食料システム戦略(みどり戦略)対応の一環として、グリーンな栽培体系への取り組みが行われています。
今回取り組んでいるのは、交信かく乱剤(フェロモン剤)を用いたチョウ目害虫の防除で、化学合成農薬の削減や省力化を狙ったもの。
コナガやオオタバコの雄が雌を探す際に利用する性フェロモンを圃場に漂わせることで、雄と雌が出会う機会を無くし、繁殖を防ぎます。
佐久園芸生産振興協議会の主催で5月に第一回の設置を行い、8月にはこれまでの収穫物の被害の状況、トラップに入った虫の数などの調査結果の報告やフェロモン剤(コナガコン-プラス)の追加設置などを行う現地検討会が開催されました。
参加者は生産者をはじめとした県の職員や、町役場の職員、
JA佐久浅間の方など、約30名。
協友アグリも長野営業所のメンバーを中心に、コナガコン-プラスを持って検討会に参加致しました。
この日は天候にも恵まれ、なかなかの暑さだったのですが、皆タオルを首に巻いて協力し合いながら約13haもの面積にコナガコン-プラス(ロープタイプ)を設置していきました。
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コナガコン-プラスのロープを持ちながら・・・
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途中結び目をつけて
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フェンスに沿って設置していきます
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途中、元気なキャベツを横目に
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害獣対策の電柵にもコナガコン-プラスを設置して
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約13haの広さの設置が完了!
終わったぁ!と、一息
今回検討会に参加頂きました生産者のみなさまからは
「オオタバコガの被害が減った」
「目に見えて効果を体験させてもらっている」
などの嬉しいお声を頂きました。
その中には、
「今年は暑いせいか、いつもより早くオオタバコガが発生して防除が間に合わなかったが、コナガコン-プラスを設置したおかげで、レタスへのオオタバコガの食害はほんのわずかですんだ」
とのお声も頂き、私たちメーカーがお役に立てたことを大変嬉しく思いました。
一方で、「ヨトウの姿が気になる・・・」というお声があり、同じフェロモン剤である「コンフューザーVが効く」というお話をさせていただいたのですが、フェロモン剤の選択も含め、その現場にあわせた防除体系を試行錯誤していくことが大切だと実感しました。
持続可能な農業を求め、私たちメーカーができることは何か、改めて考えさせられる一日でした。