シロイチモジヨトウ
- 分類
- チョウ目、ヤガ科
- 学名
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- Spodoptera exigua
- 英名
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- beet armyworm
【おもな加害作物】
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トウモロコシ、インゲン、ピーマン、ナス、トマト、ウリ類、キャベツ、ネギ、レタス、セルリー、ホウレンソウ、イチゴ、カーネーション、トルコギキョウなど。
【生態】
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産卵から羽化までの発育期間は30℃では16日で、16℃では116日となり、高温での発育が早い。20~30℃では羽化後2日前後で産卵を開始し、1週間で1,000卵程度を産下する。フェロモントラップによる誘引消長では、九州では冬季にも少数の誘引が確認されているが、増加するのは5月以降で、夏から秋に多発する。年間5世代前後を経過すると推測される。休眠性はなく、老齢幼虫あるいは蛹で越冬していると考えられる。
【被害】
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ネギでは、孵化幼虫が葉身内に食入し、内部の葉肉を、外皮を残して食害するため、葉身は白く見え、食害部分から葉が折れる。ホウレンソウでは、幼虫が葉を綴り合せて内部から食害する。花き類では芯葉を綴り合せて成長点付近を内部から食害するほか、蕾の内部も食害する。
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本種を防除する際は、集団で生息する若齢幼虫の早期発見に努め、若齢幼虫のうちに防除. することが重要。中齢以降になると薬剤の効果が低くなるだけでなく、作物内に食入し薬剤が届きにくくなる。
プレオ®フロアブル
殺虫効果は遅効的ですが、優れた食害抑制効果を示します。独自の作用機作でローテーション散布に有効です。耐雨性にも優れます。アザミウマ類やハモグリバエ類にも効果があります。
主な登録作物
- ミニトマト・トマト
- ほうれんそう
- キャベツ
- たまねぎ
- ねぎ
ディアナ®SC
殺虫効果に加え摂食阻害効果を有するため速効的に作用しますが、齢期が進むと効果が落ちるので若齢時に使用することをおすすめします。チョウ目害虫以外にも、ハエ目害虫、アザミウマ類にも有効です。
主な登録作物
- たまねぎ
- ねぎ
フローバック®DF
アイザワイ系のBT生菌剤。チョウ目害虫に有効で、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウ、ヨトウムシが得意分野。有機農産物にも使用可能です。
主な登録作物
- ミニトマト・トマト
- きゅうり
- なす
- ピーマン
- メロン
- いちご
- ほうれんそう
- キャベツ
- はくさい
- にら
- たまねぎ
- ねぎ