アオムシ
(モンシロチョウ、スジグロシロチョウ)
【生態】
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北海道から九州まで日本各地に生息し、幼虫は「アオムシ」と呼ばれ、アブラナ科野菜の害虫として古くから知られている。関東地方から西南の地方では、年5〜6回発生するが、それより北では、東北地方で4回、北海道では2〜3回と少なくなる。盛夏期は一時的に個体数が減少し、9月頃から再び増加する。産卵は1卵ずつ点々と行われる。アシナガバチの捕食の対象にもなる。近縁種にスジグロシロチョウ(P.melete)がいる。モンシロチョウは比較的開けた環境に多く、スジグロシロチョウはやや木陰の環境に多い傾向があり、成虫は翅に黒いスジがあるので区別可能である。
【被害】
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1個体の摂食量が非常に多いため、発生個体数が少なくても大きな被害となる。多発すると葉脈だけを残して葉がボロボロに食害される。
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殺虫剤に対する感受性は高いので、早めに殺虫剤の散布を行う。
成虫の飛来は目につきやすいので、圃場に成虫が飛来して産卵行動が観察されたら、1週間以内に防除を行う。
