レスポンシブル・ケアとは

当社では、製品の開発から製造、物流、使用、最終消費を経て廃棄・リサイクルに至る全ての課程において、自主的に「環境・安全・健康」を確保し、活動の成果を公表し、社会との対話・コミュニケーションを行うレスポンシブル・ケア(Responsible Care)活動に取り組んでいます。
2010年11月に「安全、環境、品質に関する基本方針」および「レスポンシブル・ケア基本方針」を制定し、これら方針に基づき役職員一体となってレスポンシブル・ケア活動を推進して持続可能な事業の発展に努め、社会から信頼される企業を目指しています。

安全、環境、品質に関する基本方針

当社は、社会の発展に幅広く貢献する製品を開発、生産、販売することを使命とし、「安全をすべてに優先させる」という基本理念をもとに、「企業としての社会的な責任を果たす」、「顧客重視」、「無事故無災害」を経営の基本として活動しています。
この基本に基づいて、当社は研究開発、生産、物流、販売など事業活動のあらゆる段階において、安全、環境、品質に関し以下の事項を最優先事項として取り組みます。

  1. 無事故・無災害の操業を続け、従業員と地域社会の安全を確保する。
    そのために、潜在危険物質の使用を適切に行い、事故災害の発生を防止するとともに、万一事故が起きた場合には早期の拡大防止に努め、安全を確保する。
  2. 事業活動に伴い当社が取り扱う原料・中間体・資材や、当社製品等のすべての化学物質による、製品顧客を初めとする人体に対する健康障害および環境負荷を低減し、関係する人々への健康障害を防止する。
  3. 顧客が満足しかつ安心して使用できる品質の製品とサービスを提供する。
  4. 地球環境との共生に向け、地球環境の保全を目指し自主的、積極的な取組みを行い、製品の開発から廃棄に至るまで製品の全生涯にわたり、環境負荷の評価と低減を行い、環境保護に努める。

レスポンシブル・ケア活動方針

「安全、環境、品質に関する基本方針」に基づき、レスポンシプル・ケア活動方針を次のとおり定めています。当社の役職員は、この方針に基づき活動を積極的に推進し事業の発展につとめるとともに、持続可能な発展に努め、社会からの信頼を得られるよう取り組みます。

  1. 無事故、無災害の達成による安定操業を確保する。
  2. 開発、製造、物流、廃棄の全ライフサイクルにわたりリスク管理を行い、より安全性を高める製品・製造方法等の開発・向上に努め、従業員と地域社会の安全と健康を確保するとともに、環境の保全につとめる。
  3. 安全、環境に関する国内外の法律・規準を遵守し、更にそれを上回るようつとめるとともに、自主的取り組みを推進するための管理推進体制を強化する。
  4. 製品安全および品質に関する事故の発生予防とリスクの低減を推進する。輸送・保管・容器などに配慮するとともに、顧客の使用状況を把握し、的確な情報を提供して流通・使用場面での安全確保に努める。
  5. 省資源、省エネルギーを推進し、有害化学物質の排出削減、廃棄物の削減および再資源化を推進し、環境負荷の低減を図る。
  6. 従業員の安全、環境、品質に関る必要な教育・訓練を実施し、効果的にレスポンシブル・ケア活動を推進する。
  7. 安全、環境、品質に関する最新情報を収集整備し、市民や行政当局の関心に留意し、適切な情報を関係者に提供するとともに対話等を通じて説明責任を果たす。
  8. 労働安全・衛生、保安防災、環境保護、化学品安全、製品安全、品質保証に関し、レスポンシブル・ケア監査によりその実施内容の評価と改善を図る。
  9. グループ会社、協力会社のレスポンシブル・ケア活動への支援を行う。

レスポンシブル・ケア推進体制

レスポンシブル・ケア活動の総括組織としてレスポンシブル・ケア委員会を設置しています。委員会は年度活動の総括と次年度計画の策定を行い、各RC分野別に環境安全部会、品質部会および化学物質管理部会が目標達成に向け活動を行っています。また、レスポンシブル・ケア内部監査により顕在化した問題の改善に取り組みます。

レスポンシブル・ケア推進体制図