- IPM関連剤
ナシヒメコン®
関連資料
※チラシ・技術資料関連は最新の登録情報を反映していない場合がございます。
基本情報
種類名 | オリフルア剤 |
---|---|
有効成分 | (Z)-8-ドデセニル=アセタート 87.5% |
登録番号 | 第22781号(信越化学工業登録) |
毒性 | 普通物* |
有効年限 | 1.5年 |
危険物表示 | 4-3石 |
包装 | 50本×60 |
特長
- 性フェロモンの特異的作用によって対象害虫の交尾を連続的に阻害し、害虫の発生を抑制することを目的としています(直接の殺虫作用はありません)。
- 殺虫剤への感受性が低下した害虫にも有効です。
- 本剤の有効成分は微生物等により容易に分解されるため、環境にやさしい防除剤です。
- 作物への残留も心配なく、輸出用作物にも使用できます。
- 適用内容と使用法
- 使用にあたって
作物名で絞り込み
本資料の記載内容は2024年7月25日現在の登録内容に基づいています。
作物名 | 使用目的 | 適用病害虫名 | 使用量 | 使用時期 | 使用方法 |
果樹類 | 交尾阻害 | ナシヒメシンクイ | 50~100本/10a(23g/100本製剤) | 成虫発生初期から終期 | ディスペンサーを対象作物の枝に挟み込み、または巻き付け設置する。 |
すもも | 交尾阻害 | スモモヒメシンクイ | 50~100本/10a(23g/100本製剤) | 成虫発生初期から終期 | ディスペンサーを対象作物の枝に挟み込み、または巻き付け設置する。 |
使用上の注意
- 本剤は、ナシヒメシンクイおよびスモモヒメシンクイの各成虫の交尾を連続的に阻害し、交尾率を低下させることによる次世代の密度低下を目的としているので、対象害虫の成虫発生初期から比較的広範囲な地帯で使用することが望ましいです。
- 対象害虫が高密度に存在する場合には状況に応じて天敵に影響の少ない殺虫剤を併用することが望ましいです。
- 本剤は樹木等に巻き付け、対象地帯に均一になるように設置してください。また、標準的な使用量は、10アール当り50~100本ですが、立地条件や風向、傾斜等により効果がフレる場合があるので、諸条件から判断して、必要な場合は使用量の範囲内で、特に周辺部に多めに設置することが望ましいです。
- 発生初期からの使用は100本、他のフェロモン剤への追加処理として使用する場合は半量( 50本)が標準的な使用量ですが、諸条件から判断して、必要な場合は使用量の範囲内で、多めに設置することが望ましいです。
- 本剤は飛来した既交尾雌には効果がないので、特にスモモヒメシンクイを対象とする場合には、寄生樹種を移動する場合があるため、発生源を確認して使用することが望ましいです。
- 急傾斜地、風の強い地帯等本剤の濃度を維持するのが困難な地域では使用しないでください。
- 外装のアルミ箔袋を開封したまま放置すると有効成分が揮散しますので、必ず使用直前に開封し、なるべく使いきってください。やむをえず残った場合には密封し、5℃以下で冷蔵保管してください。
- 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用上の注意
- 本剤は皮膚に対して刺激性があるので、皮膚に付着しないように注意してください。付着した場合には、直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- 危険物第四類第三石油類に属するので火気には十分注意してください。
貯蔵上の注意
- 密封し、火気をさけ、直射日光があたらない冷暗所(5℃以下)に保管してください。
- 適用内容と使用法
- 使用にあたって